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薬:解説。ミグリトール(一般名)。セイブル(商品名)

商品名、セイブル。 代表的な、α-グルコシダーゼ阻害薬。
seible

 

 食後過血糖改善剤α-グルコシダーゼ阻害薬のひとつです。1日3回毎食直前に服用することで食後の急峻な血糖上昇を抑えます。低血糖を起こすことはほとんどありませんし、体重もある程度落ちますから、どの糖尿病薬とも比較的安心して併用することができます。糖尿病治療ガイド2014-2015(日本糖尿病学会 編・著)ではSGLT2阻害薬と一緒のカテゴリーとして糖吸収・排泄調節系の薬剤に分類されています。α-グルコシダーゼ阻害薬が糖質の入り口に効く薬剤で、SGLT2阻害薬が出口に効く薬剤と言えます。糖尿病治療の基本は食事・運動療法であることは論を待ちませんが、セイブルを「いただきます」と同時に服薬することで自然と食事療法に対する意識が高まるものと思います。

 

※作用機序は?
α-グルコシダーゼは糖質を分解する酵素ですから、セイブルを服薬することで糖質の消化吸収がゆっくり行われ、糖尿病で遅れて分泌されてくるインスリンと血糖の上昇タイミングが一致し、効率的に食後の血糖を抑えることができます。また、血糖の急上昇を抑えることで膵臓の負担を減らし、長期間にわたって良好な血糖コントロールを維持することに繋がります。

 

内服する上での注意点
飲み初めの頃は、便が軟らかくなる、お腹が張ってオナラが出るなどの症状がでることがありますが、しばらく経つと慣れてくることが多いです。いつまでもオナラ等が続く場合は、ご飯などの炭水化物を摂り過ぎていないか食生活をチェックしてみてください。

 

※オナラの成分はメタンガスや水素ガスですが、これは腸内細菌が未消化の糖質を餌にして活発に活動することで発生します。私たちは、この水素ガスに実は強力な抗酸化作用があり、α-グルコシダーゼ阻害薬の心筋梗塞発症抑制作用の一部を説明できるのではないかとの新しい仮説(FEBS Lett. 2009;583(13):2157-9)を発表しています。

 

SU薬やインスリンと併用している場合には、低血糖のリスクが伴います。もし低血糖が起こったら、ショ糖では血糖上昇作用が期待できませんので、必ずブドウ糖を携帯してください。

もし、食事を摂り始めた後や食後にセイブルを飲んでないことに気づいたら、食後すぐでしたらセイブルの効果は出ますので服薬しておいて下さい。

 

特徴:セイブルの一番大きな特徴は食後最も血糖が高くなる時間帯(食べ初めから1時間くらいです)の血糖を下げる力が非常に優れている点です。また、GLP-1の分泌を高める作用も有していることがわかっており、お腹が空きにくいという利点があります。また、動物実験の成績から基礎代謝を上げる作用(Endocr J. 2013;60(10):1117-29)も確認されており、肥満予防の点からも非常に注目されています。

 

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